日本統合医療学会九州支部大会 2010/12/4
2010年12 月4 日(土)
九州大学医学部同窓会館にて、日本統合医療学会九州支部大会ヨーガ部会設立記念発表会が開催され、その中で、当セラピーのナビゲーターが発表をしました。
当日は快晴に恵まれました。九州大学病院の様子。
九州大学医学部同窓会館に立てられた看板
九州大学医学部同窓会館 会場内の様子
(学会が始まる前)
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日本統合医療学会九州支部大会での発表
行動医学を応用した施術の現状
~「施術映像モニターシステム」による可視化効果
(社)福岡県柔道整復師会 古園井整骨院院長 古園井重敏
日本統合医療学会九州支部大会ヨーガ部会設立記念発表会
2010年12 月4 日(土)九州大学医学部同窓会館にて
この写真は、今回ヨーガ部会設立と言う事ですから、ヒマラヤの大自然の中で、ヨーガの修行とともに学びを開いた中村天風先生の写真を出させていただきました。
この中村先生の「ヨーガに生きる」という本が私の人生の中で道しるべになっているので紹介させていただきました。
古園井重敏先生
「第1回日本統合医療学会」に於いて。
2008年12月7日でした。
『行動医学を応用した人間の備える体力について』
ここでは、患者様、治療家、見守る第三者、三者が同じスタンスに立ち、非言語・行動医学(これは意識や行動を共有し、同調する)を応用した事例を報告しました。
今回の発表のテーマです。
○心身の状態を可視化し共有する試み
○治療家として備える「力」について
○いくつかの症例・事例で現状を報告する
可視化の試み「SMC判定法」
患者様の心身状態を、脳を経由した足の筋肉反射を用いて現す。
心と体の融合性の関係
【心】がうれしい時・楽しい時は写真のような美的な状態が整っています。
【心】が悲しい時・痛んでる時は写真のように美的な状態も失調しているのです。
このようなことは、感覚の世界と捉えられがちな分野を可視化できました。
しかし、これまでは、患者様はこの状態をリアルタイムに変化を見ることができなかったのです。
そこで、共有の試みとして「施術映像モニターシステム」を考案してみました。
【ムービーカメラ】SMC判定法を行う患者様の足の状態をここで撮影します。
第三者、父兄の方は【テレビモニター】で状態を見ていただきます。
患者様は、【メガネ型モニタ】を、ここで心や肉体の状態や変化を三者で共有し、確認し合いながら施術にあたることが可能となりました。
『行動医学』について
行動医学とは、ある行動をとったり生活のパターンを変えたりすることで、病気や状況を良くしていこうとするものと捉え、治療家・患者様・第三者が一体となり実践しています。
手の形や言霊、数字・色・記号をイメージしたり、体を擦る・・・などいたしますと、患者様の自然治癒力を上げ、治療家も能力を獲得できることが解ってきました。
約15年間、日々治療にあたる中で、より効果のあるものを残しています。
では治療家として備える力としては何でしょうか?
行動医学の実践により獲得することができる能力がありました。
高次元の波動いただく【天の力】
地球が生命を育てるというエネルギー【地の力】
人間の絆【人の力】
こういう3つの能力を備えますと、実は、この変化はうらみ・ねたみを鎮める力に変化いたします。
この力を持って治療にあたると、治療の質が高まります。
運動器系に加え、ストレスやその原因にまで対処します。
治療家自身の心身の健康を守ることも出来る。
これは大切なことです。
非観血的治療を行う治療家には絶対的必須能力であります。
使用した療法です。(施術の核となる療法)
①行動医学
三位一体の形、心が表面に現れる形、思い込みを少なくする形です。
②ロルフィング法
アメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士が考案し心身療法による治療法です。
③筋紡錘・ゴルジ腱器官神経反射法
特にアキレス腱への刺激は大変有効であります。
④平山式「整骨名人」 (これは学名を腰部重心復元矯正器と申します)
患者自身の体重で骨格と重心を修正し、実は脳脊髄液の流れさえも変えてしまおうという、すご腕の治療器です。
症例 (18歳の女性)
剣道練習中腰を痛めた症例で、この患者さんは肝機能障害を併発していました。
SMC判定法で「監督との不調和が影響している」ことを確認しました。
本人・保護者・技術アドバイザ、三者とも、それを肯定されました。
<治療・対策>
「患者と監督の心の葛藤」に焦点を絞り、
①思い込みを少なくする行動医学
②気力、人間の絆を強くする三位一体の形
③左臀部のロルフィング
等を行いました。
結果、血液データの通り、2回の治療で良い結果が出ました。
問題(生徒と監督の気持ちの行き違い)を、
生徒・監督・保護者の三者が共有して対処したからであります。
その後経過も良好で、7月の玉龍旗大会にも出場して健闘しています。
症例 (看護師)
腰椎スベリ症、ヘルニア、脊椎管狭窄症
鎮痛剤もコルセットも効果なく、激痛に悩む。
骨盤・頭蓋骨・上位頚椎の力学的構造が破壊されていた。
<治療・対策>
①平山式 整骨名人を装着(5分~10分)
②その状態で頭蓋骨・上位頚椎へ柔軟な手技を行っております。写真の手で。
③側臥位で左右臀筋をロルフィング
<結果>
翌日には疼痛に変化しました。
2ヶ月間は勤務の許す限り、その後不定期に月1回来院されました。
現在は疼痛も運動制限も無く、当初あったスベリ症特有の症状も見られません。
これは、患者様の家族のうつ相談の事例です。今年2月頃、「20代後半の娘が離婚して帰ってきました。
部屋に篭もり昼間でも暗くして出てきません。
摂食障害らしく食事もせず、たまに摂ると血を吐くことがあります。
父親とは話もしません。病院には通っています。
娘に私は何をしたら良いのでしょうか。
ここに連れて来て良いだろうか。」という相談。
無論この母親は、相談する相手を間違えている事を充分承知していたのですが、ただただ言葉にしたかったのだろうということで、こういうアドバイスをしました。
①親子の絆を高める為、地球が生命を育てるエネルギーを部屋中に
まき散らす“花咲か爺さん” 行動医学を勧める。
(地球を育てるエネルギーが愛ですので、愛を行動医学にしています)
写真のように丹田から、愛をばら撒いています。
この愛をばら撒く時の手は、丹田に小指をクロスして弥勒の手でばら撒きます。
部屋でも、夫婦の仲が悪い時でも、是非これをしてみてください。
②三位一体の手
2週間後、娘は、「胸の奥からもう少しで何かが出て行きそう」と、 かすかに笑みを浮かべたそうです。
母親は喜び、行動医学を一生懸命したそうです。
そうすると、食事も摂るようになりました。
2ヶ月後には部屋のカーテンを明るい色にし、父親とも会話するようになりました。
その後アロマセラピストになりたいと資料を集めていると10月に聞きました。
<まとめ>
①母親の深い思いが、アドバイスした行動医学に力を加えた結果。
②今回は良い結果であるが、次回や別のクライアントに同じ成果は得られないかもしれない。
なぜなら、「生命は常に変化しており、病む行程も回復の過程も微妙に違う」からである。
SMCボディーランゲージ療法について
当院で日々研鑽している理論をまとめ、勉強会を主宰しています。
そこで学んだメンバーが家族や周りの人のケアに活かしている事例を紹介させていただきます。
これは、高校野球バッテリーの事例です。
夏の高校野球
県大会の決勝前日、S学園バッテリーのケアを依頼される。
この時は、体を治すことを重視せず行動医学を実践。
彼らのエネルギーを最大に生かせるよう、三位一体の手、心が表面に現れる手の形をアドバイスしたそうです。
翌日みごと優勝し、「連投を重ねた疲れを感じない球の走りと、ピンチにも慌てない自分自身に不思議な感覚を感じた」とのコメントをいただいた。
このバッテリーは、甲子園ベスト16まで勝ち抜いた。
口唇ヘルペスの事例です。
友人に口唇ヘルペスが出来たので、あるケアをしました。
薬の効能も無かったということですね。
写真はケア前、ケア後です。
「地球生命育成エネルギー」で愛の波動をインプットしました。
そうしましたら、こういうヘルペスが萎(しお)れた植物に水をあげた時、息を吹き返し元の姿に戻るような感じで、ウイルスにも効果があったという事例です。
これは末期ガンの事例です。
末期すい臓ガンの知人。入退院を繰り返し、痛みと不安を訴える知人に、ハーブティーと心を強くする『天・地・人』の行動医学を繰り返し送り続けた。
ヤセはされたが腹水は少なかった。
最後の面談の日、無心で擦ると顔に赤味がさし、穏やかな表情になられた。
食事も摂れ、生きようとする強ささえ感じた。
笑顔で見送って下さった4時間後に他界された。
1年3ヶ月ガンと向き合い、ホスピスに入らず日常生活を送りながら、最期を穏やかに迎えられた。
心の有り様でエネルギーを上手に受け取り、生命の炎をきれいに燃やせるのではないかということで、これは生命の終焉に立ち会われた事例です。
考察①可視化効果
「施術映像モニターシステム」でカウンセリングが解りやすくなり、三者での共有が深まり治療効果が上がった。
<今後の展望>
映像を活用してインフォームドコンセントを行い、患者様の気持ちを優先した施術法を選択できるよう研鑽していく。
※ことば解説
インフォームドコンセント
患者が医師から治療法などを「十分に知らされたうえで同意」すること。
医師側が患者の権利を無視して自分たちの都合だけで医療を行うことのないように作られた。
病気の説明と各種の治療法、治る確率や治療の問題点、危険性なども、患者に理解できる平易なことばで治療の説明することになっている。
考察②治療家の「力」について
治療家の「力」 は、テクニックではなく能力である。
治療の質を高める
治療家自身の心身の健康を守る
<進行中の試み>
理論・体系化により伝承技術は確実に受け継がれ、誰しもが自分自身や家族・周りの人のケアに活かすことが出来る。
まとめ
自然治癒力と獲得能力 を生かした療法は、心の扉を開き心身の健康を増進し、QOL(クオリティー・オブ・ライフ:人生の質)を向上させるであろう。
これは、魂の目的に沿った人生を送るための一助になると考える。
ご清聴ありがとうございました。
《演者とスタッフの皆さんの集合写真》