日本統合医療学会九州支部会 2013/8/11
平成25年度 日本統合医療学会九州支部会
日 時 2013年8月11日(日) 9時30分開会
会 場 城山観光ホテル 4F パールホール天平
(鹿児島県鹿児島市新照院町41番1号)
<一般演題Ⅰ> 5番目
■演 題 ストレスに対策する行動医学の進化について
■演 者 (社)福岡県柔道整復師会 古園井整骨院 院長 古園井重敏
⇨⭐️会場内の様子はこちらをご覧ください⭐️
【はじめに】
ストレスが個人の能力や経験による許容範囲を超えると、心身の異常やトラブルが発生します。
ではなぜ、許容範囲が狭まるの?
なぜ心がブレるの?はみ出すの?ということで、
その要因を、自然現象、社会現象、心の現象、人・先祖の減少として仮説にして行動医学を加えた独自の対策を行っています。
様々な現象は、
【自然現象】
太陽風磁場嵐、太陽の力の変化で生命の恒常性が乱れる
【社会現象】
世の中の風潮や政治的不信で心の乱れ、不安が現れる
【心の現象】
人間社会、組織、家庭内や学校で対応できない「弱い心」
【霊的現象】
いわゆる憑依現象で自分では無い心が現れ日常生活を乱す
【人・先祖の現象】
親子関係の希薄さや、先人・先祖を敬う気持ちの欠如
【行動医学とは】
意識・行動を変えて自己啓発や改革を行う技術という位置づけをしまして、手の形や言霊、数字・色・記号をイメージしたり、体を擦る・・・などをすることにより、患者の自然治癒力を上げ、治療家も能力を獲得できることが解ってきました。
「脳を介した筋肉反射テスト」を参考にして、心・体・脳が悩まされる幾つかの要因(様々な現象)の存在を確信し、対策しています。
18年間研究し治療にあたる中で、より効果のあるものを残してきました。
【目的】
行動医学では、病んだ本人はもとより育てた親や家庭の環境、更にアドバイザの資質が大きなウェイトを持ちます。
「患者―親―アドバイザ」の姿勢が結果に及ぼす影響を検討しました。
【方法】
①脳を介した筋肉反射テスト
肉体の構造的な歪みや心の状態をチェックし、その原因がどこにあるかを調べます。
感覚の世界と捉えられがちな分野を可視化し、心身の状態や変化を三者で共有しながら施術にあたります。
筋肉反射テスト
嬉しい時は体も整う、悲しい時は構造が乱れる
この様子を、画像モニターシステムで患者様にも見ていただくというシステムです。
②行動医学
ケースに応じた行動医学を施術、アドバイスします。
まず自然界や神々、先祖に畏敬の念を表して、様々な現象を克服する「神秘の力」を頂くと、「引力に逆らい生きるシステム」が働き始めます。
「心を穏やかにする効果」に期待しました。
今回用いた行動医学の例です。
(1) 自然界・神を敬いいわゆる霊的現象に対する力を養う
(心の風邪にも期待ができる方法をとっております。)
(2) 先祖・先人に畏敬を表す行動医学
①西に向かい、正座をして合掌し、背中に夕日を思います。
②「母に感謝します。父に有り難う御座います。」と唱えます。
(3) 母の血を繋ぐ(気力・勇気・生命力・やる気が湧いてきます)
このように(写真)側頭骨を押して、膝を下に向けて押します。
特に側頭骨を押すと対側発汗と言って、対側に熱が出ます。
熱が出てくると、また反対側の側頭部から押すので脳のブレが治るのを期待しています。
平山式「整骨名人」です。
本来は脊椎管狭窄症の治療のため開発されたものですが患者自身の体重で骨格と重心を修正します。
骨盤と頸椎の安定、脳脊髄液と頸椎動脈へ作用します。
この写真はCTR法 脳をクールダウンする方法です。
生理学的なアプローチとして、現在の症状に捕らわれずに、全身をコントロールする脳のストレスをとることを重視しています。
効果があった症例です。
32歳女性。平成13年5月28日初産、6月6日来院。
切迫流産の兆候で2ヶ月入院、1ヶ月自宅安静
出産以降、腰部、股関節痛と跛行起座困難
他県より里帰りし来院されました。
ヨガ、ストレッチは2年来学び、日頃より健康には注意している。
判定は、骨盤構造失調。
出産と姑と主人への過剰な気遣いが心のストレスと判定。
治療は、
①骨盤安定の為整骨名人を利用。
②頚椎の安定と椎骨動脈の流れに注目する。
③心のストレスに3つの行動医学をアドバイスした。
8回の施術で運動機能、感情も回復に向かうんですが、一方的に思い込む心の扉を解放する行動医学をアドバイスしております。
効果があった事例です。
これは、不登校の女子中学生が夏休み中、本人と親に面談したわけですが、その後看護師になっております。
もう一人の不登校の中学生の女子は、この春高校生になりました。
まだ不愉快な原因を他人に求めるということがあるので、更に行動医学を学んでいただいています。
35歳男性。公務員10年目、2ヶ月の休職をしています。
親に仏壇へのお供え物とお作法をアドバイスし、職場復帰しています。
病んだ本人と両親に行動医学を試みるようお願いし経過観察したところ、
「患者―親―アドバイザ」が三位一体で取り組んだ場合には、健康・集中力・協調性・恒常性が向上し良い結果が出ました。
効果がなかった事例です。
一方、親が変わろうとせず「“この子を”早く治して」というような場合は、非常に効果が薄かったとうことです。
21歳男性。大手企業に就職、研修期間が済んで職場配属後、2ヶ月で気を病んだ。
30歳男性、調理師。「変な人から監視されている」との幻覚で、再三パトカーを呼ぶ。
不登校の小学6年男子。登校出来ない。お腹が痛くなる。
いずれも1回の面談に終り、聞くところによると未だ自立出来ない様子です。
数々の専門機関を回られて尚この状態です。
考察
病んだ本人と両親の力が結果に及ぼす影響は約40%でした。
生命の活動は有機体である地球の意識と連携していて、面談者が発する信号を読み取り対処できるかどうかはアドバイザにかかっています。
ストレス要因の諸現象を克服しようと真摯に取り組む心に“力”が働き、ケースに応じて行動医学が進化し、患者はストレスから解放される事が解りました。
まとめ
閉ざされた生命のシステムがあります。
これを開くことが出来ればシステムは働きだし、生命は元気になります。
「生命のしくみ」や「心」を強くする行動医学は、病んだ方・家族・アスリート・経営者にも結果が出ています。
また、この力は人にお伝えすればするほど進化することがわかったため、研究所をつくり研究と伝承にあたっています。
今後も「生命のシステム」が閉ざされ弱くなる原因の究明と回復に全力を注いでいきます。
ご静聴ありがとうございました。